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図−11 波と船体の相対速度、相対角度

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図−12 衝撃速度の定義

この計算法の基本となっている仮定は、水面衝撃における衝撃水圧は物体表面に垂直方向の相対速度で決まり、表面に平行な流れの成分は関係しないということである。この仮定に従うと、3次元物体の表面に働く衝撃水圧を、2次元の衝撃水圧の問題に置き換えることができる。この計算法では、衝撃角と衝撃圧係数の関係としてChuangの実験式を与えているが、2次元のWagnerやFerdinanndeの理論をそのまま適用することができることになる。
図−12(a)に示すように物体表面に垂直な速度成分を一定とすると、0点から点線上に至るベクトルを持つすべての相対速度について、衝撃圧は一定ということになる。この中で水面に垂直な速度の場合は2次元の水面衝撃に相当している。この時、衝撃速度は次式で与えられる。(図−12(b))
Vi=Vns/cos(ξ)−(2)
以上の説明は、図−12の2次元の表示に関するものであるが、仮定から紙面に垂直な方向の流れ成分は関係ないことになっており、3次元の一般論として認められると考えられる。
(2)3次元水面衝撃圧の計算法
Stavovy&Chuangの計算法では、若干問題があるため、ここではこれを修正して、次のように変更する。(図−12(b))

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